2015年8月31日月曜日

News Pickについて思う事

最近、News Pick(以下NP)というサービスに嵌っています。
私は海外におり日本の最新ニュースに毎日触れることがなかなか出来ないなかで常に最新記事にアップデートされ、有識者のコメントもあわせて読むことができるのは非常に便利です。
これからもどんどん便利になっていってもらえれば嬉しいところであります。

さて、ネット上の言論空間に毎日滞在すると、出てくるのは私の悪い性格である好戦的な議論好きという一面です。
特に政治カテゴリについては話題の安保法制や中国の動向など、少し偏った議論をしているなぁと自覚はしています。
また多くの記事にコメントをつける際に上から目線になったり質の悪いものになっているというのも自覚しています。
気分を害された方にはこの場で謝罪いたします。申し訳有りませんでした。

改めて自己紹介をさせていただくと、私は現地採用でベトナムのハノイで働いています。
いくつかの記事にコメントでも書いていますが就職活動に失敗をし就職留年をした人間です。
ヨドバシカメラで販売員をしたり、トラックの荷台を作る工場で派遣工をしたり、NPOでボランティアをしてみたりしましたが、海外で働きたいという思いや日本への失望などが抑えきれず海外へ飛び出しました。

同様の思いを持っている学生や若手の方がいるかもしれません。
経験者としてアドバイスをさせていただくと情熱だけではなく実務を有る程度学んでから海外へ出ることをお勧めします。
私は情熱だけで出て、最初の1年間は酷い経験をしました。
たぶんあの時の精神状態で病院へ行くとうつ病と診断されていたと思います。
それくらい追い詰められ、いまは転職し軌道に乗り始めているところです。
年齢は20代後半、NPの名物ピッカーのドクターと同じ歳だと思います。(1987年生まれ)


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さて、NPを使い始めてから数ヶ月しか経っていませんが、下記に思う事を書かせていただきます。
編集部の方にも読んでいただき、よりよいサービスに繋がれば嬉しく思います。


・特集記事のカテゴライズをして欲しい。
→現状ではニュースソースをフォローし、ニュースが配信され読むというシステムですが、これが分かり難い。

ニュースソースのカテゴリ分けか、記事の内容に基づき特集記事を分けて欲しい。
ネットメディアなのですからカテゴライズは強みのはずです。
マネタイズの要である特集記事(有料記事)の利便性向上は重要な課題と思います。


・記事のブックマークを作って欲しい
→気になった記事を後で読み返すときにブックマーク機能があれば大変便利です。

・NPの方向性についての議論を公開して欲しい。
→コメント欄でいくつかの方が議論をしていますが、それが運営にどのように反映されるのかが不透明です。公開しにくい部分だとは思いますがNPってピッカーと運営の距離感がもっと近いはずです。

システム面については以上です。

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次にNPの将来性について

よくNPの2ちゃんねる化が取りざたされていますが、これは匿名化か実名化かの議論かと思います。
私は実名で猫アイコンですから半分実名・半分匿名の特殊な立ち位置にあえてしています。

NP内でも実名にはできない人、実名にしなければならない人などいると思います。
そういう事情が有る以上、ある程度の2ちゃんねる化は必然だと思います。

そもそも毎日、大量の記事が配信される中で全ての記事について的確なコメントをできる人など存在するはずが無く、いろいろなコメントを総合し輪郭を掴むというのが適切だと思います。
つまりコメントの集合が記事の本質を作っていくのがNPであり、コメント同士でコミュニケーションをするのもありだと思うのです。

よくNPはコミュニケーションには適さないと言われますが、私はそうではないと思います。

コメント欄の目的はニュースの輪郭を作る事ですから、ユーザー同士で議論をしながら輪郭を作る記事も存在しなければならないはずです。

そのようなコミュニケーションの中にはネタ専門のピッカーや、常に罵詈雑言を言うピッカーなどがいてもいいと思うのです。リアル社会でもそういう立ち位置の人がいますから。


毛利元就の3本の矢ではありませんが、一つ一つのコメントの質が悪くても集まれば集合知となり輪郭がはっきりとしてきます。
その為にもより気軽にコメントができるよう、コメントのハードルを下げるべきだと思います。

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政治カテゴリについて

最近、政治カテゴリの雰囲気が悪いです。
お前が作ってるんだろと言われても仕方がありませんが、それについても私見を述べます。


・安保法制について

まず安保法制については2つの論点があると思います。

1.集団的自衛権について

2.法案の手続き論について

「1.集団的自衛権について」

集団的自衛権については日本も持っているが憲法9条の兼ね合いから行使することはできないというのがこれまでの議論です。
しかし、そもそも行使できないという根拠は政府の解釈のみであり、9条で禁止されている武力にいまの自衛隊は当たらないのかという疑問があります。

真に9条の通り違憲ではない安保体制を作るのなら、最終的には自衛隊の廃止となります。
現在の自衛隊は武力ではないという根拠はどこにあるのでしょうか。

この矛盾は憲法を改正しなければ解決しません。

これまで通り政府解釈で自衛隊は武力ではないとするのでしょうか。

それでは、集団的自衛権は違憲ではないとしても良いのではないのでしょうか。

思考のスパイラルに嵌りそうですが、要は日本国憲法と日本の安保体制はいろいろな矛盾を抱えているということです。
これを解決するには憲法改正しかありえません。


余計なことかもしれませんが、憲法9条も矛盾していると思います。
憲法前文にはこういう箇所があります。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95%E5%89%8D%E6%96%87

憲法9条では集団的自衛権は認められていないとされますが、憲法前文との兼ね合いから考えれば憲法9条でも集団的自衛権は明記されるべきなのではないでしょうか。



「2.法案の手続き論について」

立憲主義という言葉が出てくる議論です。

立憲主義とは”政府の統治を憲法に基づき行う原理で、政府の権威や合法性が憲法の制限下に置かれていることに依拠するという考え方[1]。”だそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E6%86%B2%E4%B8%BB%E7%BE%A9

憲法の下に置かれるということは憲法上、違憲な事は政府はできないということです。
そして違憲かどうかを判断するのは司法の場である最高裁判所です。

しかし最高裁判所は統治行為論に基づき、政治的な判断については扱いません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E6%B2%BB%E8%A1%8C%E7%82%BA%E8%AB%96

つまりいまの日本では政府が違憲と思える法案を作った場合、政権を裁くのは国民であり選挙なのです。


これが日本の立憲主義の現状です。
逆に言うと日本の立憲主義上、政府が違憲な事をし、国民が反対をしなければ立憲主義には反しないということです。
もちろん良い事ではありませんが、それが日本の立憲主義だということです。


これをよしとしないのであるならば、これも憲法改正が必要です。


現在の安保法制反対をしている人たちはこういう分かり易い議論をせず、レッテル貼りや極端なイメージ操作、感情を基にした行動をしているので世論の賛同を得られにくいのだと考えています。
NPのコメント欄にも見られますね。

国民が違憲な事をする政権に裁きを与えるのなら、こういう点も説明した上で反対をして欲しいと思います。


ちなみに私は安保法制賛成、手続き論として国民投票の基、憲法改正をして欲しいと考えています。
しかし、現在の自民党で憲法改正ができないのなら、妥協も必要だと考えています。

手続き論よりも安全保障を確立する方が国としての利益になると考えているからです。



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長文となりましたが、私の考えをつらつらと書かせていただきました。
読みにくいところも多いとは思いますが、参考になれば幸いです。


追記

左の女性が誰かわかりますでしょうか。
ベトナム人女性と米国人男性の間に生まれたベトナム美女です。

お名前は”マギーQ”。
ミッションインポッシブルシリーズの3と4に出演。
二キータのテレビドラマ版にも主人公で出演されました。

アメリカンなイメージがありますがアオザイを着れば、美しいベトナム美女へ大変身です。

参照先
「ASEAN移住 アジア タイのススメ」様より
http://thaisbaby.com/?p=6169
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