2016年1月26日火曜日

Kaikei氏への寄稿記事 ~貧困解決に向けて~ 番外編

どうも野良猫です。 会社の引継ぎ業務中なのですが、データのサーバーへの保存に時間が掛かりまくっているので少し書きます。 この記事ですが、どうやら理解戴ける人と理解が全くできない人に分かれるようです。 私も可能な限り簡潔に噛み砕いているつもりなのですが、それでも駄目な方へはどうしようもありません。ごめんなさい。 私のしている議論は「貧困の相対化」です。 “貧困”って聞くと下腹の出たアフリカの子どもや、ゴミを漁るストリートチルドレンというイメージが出てくると思います。 そういうイメージは事実な部分もあり、煽りすぎている部分もあります。 私の目的は “貧困=悲しく難しい事” ⇒ “貧困=解決可能な問題” というより建設的なイメージを持ってもらうことです。 ただ、貧困問題をマクロに考えていけば、人間社会の構造問題や世界システム論というほぼ哲学の世界まで行ってしまうので、どこかで区切りを付けて議論をしていかなければなりません。 それがアマルティア・センの研究であり、クオリティ・オブ・ライフの議論です。 ちなみに哲学というのは“我思う故我在り”の世界の事で、これをデータで説明せい!と言われても不可能なんです。 だからデータ!データ!と連呼するのは止めてください。応えられません。 さて、今回は井庭 崇先生のConcept...
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2016年1月22日金曜日

kaikei氏への寄稿記事 ~貧困解決に向けて 補足 後半部分 の前にちょっと休憩 ~

おはよう御座います。ハノイの野良猫です。 昨日の前半部分の補足で納得いただけた方も多く、嬉しかったです。 最初からあのように書いていれば良かったのかなとも感じましたが、そうするとワードで20枚くらいはいくので削り寄稿いたしました。 ちなみに寄稿した記事で10枚分ありました。 さて本日も後半部分を補足していきたいのですが、正直迷っています。 前半部分だけで後半部分で伝えたかった事が十分伝わった気がするからです。 これ以上書くのは蛇足かな、と思います。 今後の展開としては アマルティア・センの潜在能力アプローチについて触れていく 所得格差の解決に向けて国の制度に触れていく 教育の問題に触れていく  クオリティ・オブライフの議論 があるのですがどれがいいでしょうか。 それぞれの概略を書きます。 ----------------------------------------------------------------------------- ①:アマルティア・センの潜在能力アプローチ アマルティア・センという人はインド人の経済学者です。 経済学者がなぜ貧困問題?という人もいるかと思いますが、センの専門分野は開発経済学という分野になります。 グローバル・イシュー(地球規模の問題)の解決に向けて経済学的アプローチをする分野です。 さて、潜在能力アプローチとはなんぞやなんですが、これも外務省やJICAから情報が出ています。実は国連などで日本が積極的に主導している方針なんです。 関係する記事を引用します。 「「持続可能な開発目標」(SDGs)の国際政治-「貧困削減」から「貧困撲滅」への転換が意味するもの」 筆者:六辻彰二  | 国際政治学者 http://bylines.news.yahoo.co.jp/mutsujishoji/20151003-00050123/ ※長くて難しい話です。抽象的です。 記事内の用語解説: SDGs:...
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2016年1月21日木曜日

kaikei氏への寄稿記事 ~貧困解決に向けて 補足 前半部分~

こんばんは。野良猫です。 昨晩のKaikei氏への寄稿では袋叩きに合いました。 https://newspicks.com/news/1353840?ref=notification 編集の関係もあったかとは思うのですが、それより内容をもう少し噛み砕く必要があったのかなと思っています。 なぜKaikei氏のブログに寄稿をしたかと言うと、Kaikei氏の取り組みの目的が ・貧困層の子供を救うベストな案を考える ・出来上がった案をNPやってる自民党の小林史明議員に提出する であったからです。 また、暗礁に乗り上げているとも聞きました。 つまり、これまでの議論では“何かが不十分”であり、私の目にはそれはミクロからの視点に終始をしていたからだと感じました。 ビジネスの世界でも同じですが、ミクロの議論は大事なのですが、マクロな理念や概念から梯子を降ろさなければその議論は空論となってしまいます。必ず失敗をします。 だからこそマクロな議論を私は続けます。 また、kaikei氏のブログに寄稿した事を勘ぐる人がいますが完全に好き嫌いで言っているように思えます。なので相手にしません。 あと、私はJICA関係者ではありません。どこかでも書きましたが元NGOの人間です。 いまは商社にいます。 ------------------------------------------------------------------- 補足をしていきます。 定義については理解できたという声があったので飛ばしますが、重要な点はひとつひとつの単語に囚われず全体で理解をするという事です。定義のニュアンスなんかは、その定義を作った人や組織の性格が出るのでそれほど重要ではありません。 数字のない言葉だけの定義は人によって、国によって捉え方が変わってきます。 この辺りはまったく関係がない議論になるので触れないで欲しいです。 ------------------------------------------------------------------ 次に5つの要素と2つの関係する問題です。 まずは5つの要素について ①:経済的能力...
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2015年11月28日土曜日

AEON MALL Longbien 視察紀

どうも野良猫です。 ハノイも寒くなってきました。昨日今日と15度ほど。先週が25度前後だったので、1週間で10度下がった事になります。 半袖の季節からスーツの上着を着ていても寒く感じます。 私事ですが仕事で建設業をやっているのでベトナムの建物の構造について触れることがあります。 ハノイの冬は10度ほどの気温になる事もあれば、湿度が80%を超える事もあり、夏になれば気温が40度を超えることもあります。 それにも関わらず高層ビルやマンション以外は基本的にレンガ積みの建物です。 床(天井)だけは鉄筋を組みますが断熱材などの居住者の快適性を考えた建物がありません。 そのため、冬は足元から来る寒さが厳しく、湿度がきつい季節はスーツがカビるほどの湿気となります。夏は室内でも窓が無ければ建物ごと暖められます。 何についても遅れている感を感じざるを得ません。 余談が長くなりましたが、10月末にオープンしたAEON...
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2015年10月30日金曜日

貧困解決に向けて

どうも野良猫です。 日本では秋でしょうか。紅葉も終わり冬に向けていろいろと準備をされている事と思います。 ハノイはまだ夏です。11月に入ると大雨が降り続き、12月に入れば一気に気温が下がりロンドンに比喩される霧雨と10度前後の気温の季節へ突入します。 個人的にはこのハノイの冬が一番嫌いです。 さて、今回はベトナムの話題ではなく、いまNPで話題になっている一人親家庭の支援について書きたいと思います。 私個人について書くとこの分野については素人同然ですが、大学時代にタイの農村地域を支援する学生団体に所属し開発学やNGO論、百マス計算をタイでやる支援に関わっていました。 そんな素人の野良猫が話題のトピックに切り込みたいと思います。 NPにはNGOの方や国際機関に所属されている方、実際の支援の現場にいる方などがいるので専門的な議論は、そのような方々に託したいと思います。 私は誰もいない場所で、誰も叫ばない所でニャーと一声鳴くだけです。 それが世界を変えるきっかけとなると願いながら。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ まず論点整理です。 一人親支援の目的は何でしょうか。 一人親の貧困が問題だ、母子家庭の存在が問題だ、いろいろあると思います。 ただ突き詰めると一つの事が問題です。 「日本の貧困解決」がこの議論のあるべき問題意識です。 漠然としていて分からないでしょうか? いいえ。私たちの生きるこの世界にはこの分野のノウハウが数十年に渡って存在しています。 それはNGOや国連、国際機関などがずーっとやってきた途上国支援の中で生み出されてきました。 障害を持つ人への支援。 いわゆるクズ親の支援。 DV家庭への支援。 孤児への支援。 学習支援。。。 既に多くの人が実地で研究し実績が存在します。 これらの経験は一国で行われた事ではなく、サブサハラ(サハラ砂漠以南の地域)や近場だと北部タイ・東北部タイでの支援など東南アジアの他国でも多く存在します。 日本の支援者はこういう研究を学び、日本人の支援へ活かして欲しいと思います。 素晴らしい方々の残されたモノの中で私は、支援のあり方について指摘をしたいと思います。 既にコメントで書いていますが、制限があったので、ここでまとめたいと思います。 ところで、最近は川端さんのタイカントリレポートが熱いですね。 是非読んで欲しいです。 https://newspicks.com/user/9219/ 連載の中でもコメントさせてもらいましたが、タイ文学の「インモラル・アンリアル」には売春宿での話を仏教的な価値観で表現しているモノもあり大変興味深いです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さて、本題に入っていきます。 貧困問題を考える上で重要なのが貧困の鎖と言われる悪循環です。 下記に記載します。 ①親の貧困▶︎②子どもの教育への無理解▶︎③児童労働▶︎④子どもの教育機会の減少▶︎⑤子どもの低収入化▶︎⑥出産、①へ戻る・・・。以下ループ。 この鎖は世界の貧困の全てに共通します。 貧困解決の為には、この鎖の中の矢印を断ち切らなければなりません。 今回の一人親家庭への支援については①への支援と言えます。 一人親の貧困家庭への金銭支援を増額し、教育費用へ回してもらおうというのです。 これを「慈善型支援」と言います。 貧しい人に限って国が、社会保障として支援を行うのです。 これは決して新しい事ではなく大昔から存在する支援です。 例えば王族が貧しい人へ施しを行ったり、持てるモノが持たざるモノへ富の移転を行う事です。 聖書にもそういう話がありますね。2枚下着を持つ者は持たない者へ1枚あげなさいっていうやつです。 今回の騒動の中心にいる常見さんは、この上から目線に反感を持っているのだと思います。 そして同時にこの支援の形は人々の自尊心を傷付けかねませんし、自尊心の喪失を生み出し支援に依存をさせる可能性があります。 事実、アフリカでは支援に依存し自主的な活動ができなくなり、問題が悪化した事例が存在します。 貧困解決を目的にした支援としては悪手です。 これはあくまでも公的な社会保障として捉えるべきです。 年金や生活保護と同義のものです。 慈善型支援の次に生まれたのが「プロジェクト型支援」というものです。 これはお金だけだとどのように使われるか分からず貧困解決への効果が薄いという反省から生まれたものです。 いわば資本参加だけではなく経営にも参画する投資ファンドのようなものです。 貧困解決に繋がるモノやノウハウを提供しようというものです。 支援者のお金を使い、筆記具を買ったり教科書を用意したり、図書館を作ったり、学校を作ったりプロジェクトをもって支援しようというものです。 この支援への批判には有名なたとえ話があります。 それは「−00000000000000っp:」(猫が踏みました) ごっほん。 それは「魚を釣る為には釣り竿をあげるのではなく、釣り竿の作り方を教えるべき」 というものです。 釣り竿をあげても壊れてしまったら直せないし、必要な人が増えたら更に釣り竿を買ってこなければならなくなります。 これでは被支援者の自立ができません。 これもダメでした。 プロジェクト支援の次が「参加型開発」です。 参加型開発の最も有名な事例がグラミン銀行です。 ノーベル経済学賞を受賞したムハマド・ユヌスの作った銀行です。 グラミン銀行の特徴はマイクロクレジットという、既存の銀行が普通口座も作らせなかった貧困家庭へ口座を用意し、小規模の融資を行い、経営のアドバイスまで行うという銀行業務をBOP(ピラミッドの底という意味。社会階層の最も下の人々という意味)と呼ばれる人々へ拡げた事にあります。 プロピッカーの慎さんが特集記事を書いてらっしゃったビジネスです。 記事はこちら。 https://newspicks.com/user/9155/ 慎さんも書いてらっしゃいますが、マイクロクレジットは日本でも銀行が行うべき、普通の銀行業務です。 しかし、利益に対してコストが高く優秀な銀行員を使うだけのメリットが無いのでしょう。 日本では地方の信用金庫などが行っています。 https://www.google.com/search?q=%E4%BF%A1%E7%94%A8%E9%87%91%E5%BA%AB+%E5%B0%8F%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E8%9E%8D%E8%B3%87&oq=%E4%BF%A1%E7%94%A8%E9%87%91%E5%BA%AB%E3%80%80%E5%B0%8F%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E8%9E%8D%E8%B3%87&aqs=chrome..69i57.9975j0j7&sourceid=chrome&es_sm=119&ie=UTF-8 グラミン銀行がなぜ参加型開発なのか。 それは貧困解決の為のお金の支援を行うだけではなく、相互扶助組織を作ったり会計簿の作り方を教えたり、被支援者を支援全体へ巻き込んでいるからです。 これまでの慈善型支援やプロジェクト型支援では、支援者が主体で被支援者が客体でした。 しかし参加型開発では互いが主体であり、支援者は新たな気付きを得られたり、被支援者は主体性をもって自らの生活を豊かにする事ができます。 参加型開発では貧困解決の主目的のみならず人づくりも副目的として生まれるのです。 これがソーシャルビジネスと言われるビジネス形態としていまも持て囃されているモノの歴史的系譜となります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さて、NPにはマザーハウスの山崎さんがいらっしゃいます。 山崎さんがゼミ長をされていた竹中ゼミではトリクルダウン理論というのを学ばれていたはずです。 これはエリート教育をする事で、一部のエリートの利益が社会のピラミッドの中で下へ波及していくというトップダウンの理論です。 参加型開発はその対極に存在するボトムアップの考えです。 マザーハウスは貧困解決を主目的にされていない民間企業なので社会企業とは自称されていませんが、理念では貧困解決を目指されているかと思います。 マザーハウスの山口絵里子さんが有名になった時は田原総一郎が第二のホリエモンと言った事もありました。 https://www.youtube.com/watch?v=iRsDkuuhOx4 しかし、マザーハウスとホリエモンの目指しているモノは全く異なっています。 私は一人親の家庭への金銭支援に色気を持つ事は辞めてマザーハウスが目指している世界のようにビジネスの力を以て貧困解決を実現する日本の社会起業家が出てくる事を願ってやみません。 以上。 野良猫でした。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 欄外編 本日のベトナム美女 本日の美女はĐoàn...
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2015年10月14日水曜日

国民国家論について

どうも野良猫です。本日2回目です。 前回の件については一件落着をしましたので、今回はちょっと真面目な事をつらつらと書いて参ります。 ちゃんと説明できるかについては、実は自信がありません。 なぜかというとすごく抽象的で、難しい話だからです。 でも、私達の日常に関わる事でアイデンティティに関わる事なので、とりあえず書いていきます。 なお、この分野に関わってくる人は社会科学の祖と呼ばれる人たちで全ての社会学系学問に影響を与えています。 それは経済学にしろ経営学にしろ同じですので、皆さんの日々の仕事のどこかで関わっているかもしれません。 今回も最後にベトナム美女を紹介しますので、そこまですっ飛ばして頂いてもかまいません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ まず国民国家論についての定義を確認します。 社会学の論文ではまず定義を固めるのでそれに倣います。そうしないと言葉の捉え方で齟齬が出てきてしまうからです。 日本大百科全書より一部抜粋。参照先はこちら。 17世紀のイギリス市民革命、18世紀のフランス革命にみられるように、絶対王制に対する批判として君主に代わって国民が主権者の位置につくことにより形成された近代国家、あるいはその近代国家をモデルとして形成された国家を指す。  国民国家は、国民の同質性を前提として統合された。国民という均質で固定された主体性の構築は、他方で雑種的でしかありえない言語や文化、またそこから逸脱する少数者に対して抑圧的、排他的な現実をつくり出した。社会科学や文化研究の領域では、どのような文化・政治的装置によって国民という均質的な「想像の共同体」が現れたのか、国民は歴史的な構築物であるにもかかわらず、なぜ言語や民族によって一定の過去、伝統、文化を保持するものとして自明視されたのか、なぜ国民の形成が人種主義や性差別、外国人恐怖、階級といった社会的な差別構造を伴うのかといった事柄を分析する作業が進められている。 1983年には、こうした国民国家論の嚆矢となる、ベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』Imagined...
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匿名ユーザーに思うこと

どうも野良猫です。 昨晩のKaikeiさんのアマピッカー100人紹介記事は面白かったですね。 NewsPicksといういま注目のメディアで一人のユーザーが、ちょっとしたアイデアであれだけの場を作れるというのがNPの魅力です。 これからも野良ピッカーとしていろいろと皆さんの知的好奇心を刺激できるようなコメントと記事を書いていければと改めて思った次第です。 さて、今回は昨日辺りに勃発した歴史記事の炎上でのあるユーザーへの反論記事です。 個人名やコメント内容は記載しません。 個人攻撃をしたく無い事と、感情ではなくロジックで議論をしたいからです。 ただ、どの記事でいざこざがあったのかは下記に記載致します。 ...
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