2015年9月2日水曜日

海外に出るという事 -失敗を許容する優しさ-

不良猫のブログ第三弾です。
前回は歴史から振り替える中国との関係と、ベトナムらしさをお伝えいたしました。

さて、今回はkobayashi junyaさんのコメントにお応えいたします。
ベトナム建国70周年企画(いま作った)の後編です。

ちなみに本日は建国70周年のイベント真っ最中です。
テレビでは広場で行われるパレードが映っています。
その姿はまさに共産主義を思わせるもので、ベトナムがそういう国だった事を思い起こさせてくれる良い機会です。

定番はこの曲らしいです。
正式なPVはこちら


そう伝説の深夜番組の「水曜どうでしょう」のベトナム南北横断カブの旅で通訳のニャンさんが歌ってくれた曲です。

ホーチミン師という歌です。
外からずっと聞こえてきます。
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kobayashi さんからのコメントはこちら

就活失敗して海外という事だけど、もう少しこの選択が一般的になっても良いかなと思う。

もちろんビザの関係から現地の人よりも高いスキルが必要だし、言語の壁もあるので、日本で仕事ない奴が海外で通用するのか?と言うのは一般論としては正しい。

とはいえ日本独特の文化や風習に合う合わない、というのがある。会社の雰囲気に馴染めず、ダメ社員と思われてた人が、他社に行ったら活躍した!というのと同じように、日本で鳴かず飛ばずな人が、意外と活躍するケースもある。


はい、仰るとおりです。
耳が痛いコメントです。


他の人から見れば私は日本で通用しなかった人間です。
そして、たぶん日本的経営に合わない人間です。
News Pics編集部の佐々木さんが特集記事で語っていた好き嫌いだと言われてしまっても言い訳できません。そして、私も食べず嫌いはいけないとコメント致しました。

https://newspicks.com/news/1133703?ref=user_326132

でも、でも、一つ言わせてください。
日本人だからといってなぜ日本のやり方にこだわらないといけないのでしょうか。
世界は広いんです。日本のやり方を求めながら、日本人ではないからできない、困っている。
そういう人が世界にはいるのではないでしょうか。

特殊なスキルや高い能力は必要ない、日本人が普通に仕事をすれば出る成果。
それを求めている人たちもいるのではないでしょうか。


日本人同士で仕事をする時に必要なのは成果物ではなく、人格とよく言われますが、この人格という中に国籍というのも含まれています。
日本人がアポを取るのと、日本語の上手なベトナム人がアポを取るのとでは獲得件数が異なります。
日本人が来てくれる、それだけで時間を取ってくれる人も多いです。
能力とはあまり関係がありません。

ただ、人格が育っていない私みたいな若い世代は成果にも拘らなければなりません。
その際、異文化コミュニケーションと交渉術、業務の知識、最後は馬力が必要となってきます。
こういう事について人材紹介会社や経験者は「即戦力」と表現します。

この点については機会があれば書かせていただきます。

私は、「能力が無ければ世界に出てもニーズが無い。」ではなく、「世界に出る事で自分の能力(短所を含め)が何なのかを知る事ができる。」、そういう考え方を先駆者の日本人が持たなければならないと思います。

それが新興国で仕事をする人間が若い世代に対して持つべき優しさだと思います。
若者が海外に出るという事はそれだけでリスクです。
成功する確率よりも失敗をする確立の方が大きい。
成功をしても数年で帰ってしまうのでは成功とはいえない。

新興国は平均年齢が若く、自分達と同世代の人間が多くいます。
そういう社会において自分を含め、失敗をする優しさがあってもいいのではないでしょうか。

この辺りは起業と同じだと思います。

「20代の実務経験も少ない人間が起業しても成功なんてしない」
「そんなビジネスモデルは駄目だ」
「世の中の99%の人間がやらない。合理的に考えて不可能だ」

大事なのは一発目からの成功ではなく失敗を許容することです。
だから、若者は一回の失敗でくじけず、それを乗り越えて欲しいと思います。


若者が海外で成功するには失敗を許容する優しさと、成果に対する厳しいこだわり。
それが必要な事を理解して頂ければ幸いです。

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欄外編 「本日のベトナム美女」


こちらの美女のお名前はLinh Kett(リン・ケット)様。

ハノイの通りで"I'm a Vietnam. I love peace. If you like this, please hug me" (私はベトナム人です。平和な社会が大好きです。もしあなたも同じだったらハグをしてください)という横断幕を掲げ、フリーハグをされていたようです。
日本だとあまり珍しくない光景ですが、ほっぺたに国旗のペイント、シャツも国旗。


日本だと確実に右翼と言われますが、国が変わればとても新鮮で気持ちのいい愛国的行動です。
ベトナムは社会主義国です。
しかし、こういう美女の行動からもこの国が少しづつ変わろうとしているのが見えてきます。
この笑顔でハグしてくださいと言われれば何度でもしたくなりますね。

参照先 「vitalk.vn」 様

http://vitalk.vn/threads/nu-sinh-ha-noi-xinh-dep-va-clip-toi-yeu-hoa-binh-cuc-y-nghia.1270539/


2015/09/04
一部加筆、修正を致しました。

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