2015年9月4日金曜日

ビジネスの種は歴史にあり!

野良猫です。

ハノイは3日ほど前から雨が続いております。
元々、いまの時期は雨季ですのでやっとこさの雨といったところです。
ハノイが東南アジアではなく東アジアといわれる所以がこの雨です。

ハノイは湿地帯にあり近くを紅川(ホン川、Red River)が流れ、タイ湖、ホアンキエム湖など有名な湖もある水と緑が豊かな都市です。

しかし、ハノイから雨雲できるといわれるほどハノイ中心部のみが大雨が振るという事もしばしばあります。(本当に)
上述の紅川を渡るとさっきまでの大雨が嘘だったように晴れてたり。。

この湿度の高い気候が、レンガ造りの町の建物を蝕みます。
ハノイの築10年のビルは日本でいう築数十年レベルの劣化を見せ、すぐに価値が落ちたり、補修が必要になってきます。

また、町の上下水道のインフラが整っておらず大雨が降れば通りが川になったりします。
この辺りは東南アジア共通です。

本当はハノイの通りの写真をお見せできればいいのですが、雨続きなので今回は少し違った視点からアジアを見たいと思います。


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今回、ご紹介するのは”地図が作ったタイ”というトンチャイ・ウイニッチャクンというタイ人学者が書いた本です。
国民国家としてのタイはどのように形成され、制度化されていったのかというのを非常に簡潔に纏めています。

ナショナリズム研究大家のベネディクト・アンダーソンもこの本を参考に改訂版を出したといわれています。

この本で衝撃的だったのは地図によって、”こっちに住んでいる人はタイ人、あっちに住んでいる人はタイ人じゃない”という線引きがなされたのではという点です。

難しいアカデミックな議論はプロの方々にお任せしますが、タイ好きの私が更にアジアに嵌るきっかけをつくってくれた本でもあります。

ちなみに、このブログの第2弾ではベトナムの歴史に触れましたが東南アジアの国々は総じて若く、数十年、数百年前の歴史があまり学ばれていない事もあります。

例えばベトナムでは漢字で書かれた文献を普通のベトナム人は読めない。
お寺に書かれた漢字は日本と同じ漢字なので日本人は読めるが、ベトナム人は読めない。

日越国交樹立40周年の記念ドラマ「~The Partner 〜愛しき百年の友へ~」でも描かれていましたが、浅羽佐喜太郎とベトナムの英雄ファン・ボイ・チャウが漢字を紙に書き意思疎通をしていた話は有名です。


国家において言語がいかに大事で、言語が失われる事で国や社会にどのような影響があるのかは面白い研究テーマであり、ベトナムにおいては現実の問題だと思います。

同様の事が韓国でも起きているのかはコメントでいただけたら嬉しいです。


タイと地図の関係は在住日本人が多いタイでも知らない人は多いのではないでしょうか。
他の人とは違う視点で新興国を眺め、そこからビジネスに至ればそれこそ新興国に住む外国人の本望というものです。

だからこそ東南アジアの歴史を学び、長く続く日本と東南アジアの関係の深さに浸って欲しく思います。

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ちなみに私は大学で経営学、言語学、文化研究を専攻しておりました。
卒論のテーマは「オリエンタリズムとアジア主義」でした。
就活が長引いたので卒論は書けませんでした。



欄外編
「本日のベトナム美女」



本日の美女はNguyen cao khi duyen(グエン・カオ・キー・ズェン)様。御歳18歳で御座います。Miss Vietnam 2015のグランプリであり、ベトナム全土を巻き込みグランプリに相応しくないと話題になったお方です。

ベトナム美女は有名ですが、美女は美女なりに美貌をどう使い成功するのかが難しいようです。













参考サイト

「TinMoi」様

http://www.tinmoi.vn/chuyen-kho-tin-ve-tan-hoa-hau-viet-nam-nguyen-cao-ky-duyen-011337522.html


ちなみに、本当か嘘かも分からないベトナム美女にまつわる四方山話を一つ。
ベトナム人美女モデルが大成するには2通りあるそうです。

1.堅実に学問を修め、外見ではなく内面で成功する。
2.売春をしスキャンダルによって知名度を上げる。

本当か嘘かわかりませんが日系フリーペーパーに出ていたモデルさんがインタビューで答えていました。
ズェン様がそういう事をしていたと言う訳ではありません。
しかし、ベトナムではあのキャスターはいくらで買える、あいつは捕まったと下世話な話がよく聞かれるのも事実であります・・・・。



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